Fedora 19ではMySQLではなくMariaDBを採用とのこと

表題の通りだが、Fedora 19ではMySQLではなくMariaDBが採用されるとのこと。
公式のFedora projectのサイトはこちら。
https://fedoraproject.org/wiki/Features/ReplaceMySQLwithMariaDB

また、The H Openの記事によると以下の通り。
http://www.h-online.com/open/news/item/Fedora-19-MariaDB-instead-of-MySQL-but-no-Btrfs-1795146.html

Fedora 19, which is expected to arrive in May, will use MariaDB instead of MySQL for applications that require MySQL. This means that the MySQL fork will replace the originating project in another distribution: Mageia's version 2 already made the switch from MySQL to MariaDB last year and the openSUSE developers plan to migrate with version 12.3, which is scheduled to be released in March.

openSUSE 12.3にも、MariaDBが採用されることが決まっているようです。Redhat Enterprise Linux 7にもMariaDBが採用されることになるのではないかという噂も出ています。CentOSもそうなるのかなぁ。
MySQLMariaDBは、現時点では完全に互換性のあるプロダクトとなっているためユーザに大きな影響はでないとのこと。

MySQLは、OracleがSunから買収してから、データベース市場では、懸念され続けていて、確かついこの間もバグ修正時のテストケースを公開しなかったとか変更履歴を削除したとかなんとか、、、
改めて、Sun買収時のOracleMySQLに関する10の約束を見直してみた。

  1. MySQLのStorage Engine APIの公開を継続
  2. MySQLが持つPluggable Storage Engine Architectureという機構に合わせたストレージエンジンを開発する場合、サードパーティのベンダーはOracleから商業ライセンスを取得する必要はない(また、GPLを強制しない)
  3. 現在Sunとの契約で商業ライセンスを保有するストレージベンダーに対し、Oracleは2014年12月10日まで有効な、従来と同じ条件のライセンスを供与する
  4. 引き続きGPLの下でMySQLの開発を続け、エンタープライズ版とコミュニティー版のMySQLを同時にリリースしていく
  5. エンタープライズ版のサポートサービス購入を選択式にする
  6. MySQLの研究開発費用として、向こう3年間はSunが投資していた年額2400万ドル以上費やす
  7. 買収完了後6カ月以内に、MySQLの開発やその他の問題に関するフィードバックのための顧客の諮問委員会を編成する
  8. 買収完了後6カ月以内に、MySQLの開発やその他の問題に関するフィードバックのためのストレージベンダーの諮問委員会を編成する
  9. MySQL Reference Manualを従来と同じ品質で引き続き無料提供する
  10. 現在MySQLの有料サポートを利用している顧客に対し、1年契約と複数年契約のいずれかを選択し直す機会を提供する

上記は、買収完了5年目まで有効とのこと。OracleのSun買収完了日が2010年1月21日となっているため、2015年1月20日まで有効な約束となっている。